先日、あるスタッフから、
自分は自信がないんです。どうしたら良いですか? と相談されました。
しかし、今の僕は、自信なんて全然持ち合わせていないので、俺も未だに自信なんてないよ、、。と答えました。
そもそも、自信てなんだろう?
自らを信じると書いて、自信。
例えば、美容師の仕事で考えると、
自分なんかが、立派なスタイリストになれるかな?
自分なんかが、人を笑顔にできるような仕事ができるかな?
自分なんかが、人が感動するようなヘアースタイルを創れるのかな?
どうせ、自分なんて、、。
自信がないとは、こんな感じでしょうか?
逆に、僕は若い頃は、根拠もなく、寒い感じに熱く、自信満々でした。
俺にできないわけないじゃん、自分は最強だぜ!みたいな、自信満々でした。
根も葉もない自信ほど、カッコ悪くダサいものはありません、、。
今考えると、恥ずかしいです、、。
そして、社会という大海に出て、徐々に自分の無力さを知ることになります。
技術も無ければ、経験も感性も足りない、青二才が、カッコイイスタイルなど創れるわけありません。
本質を見極めず、小手先の起用さばかりに頼っていたことが、なんとも浅はかなことか。
カッコイイ作品が創れなければ、クリエイターのスタートラインにも立てず、世の中で自分はいないも同然です。
時は流れて、自分の根拠のない自信は、跡形もなく消え去りました。
自信が無くなると、何をするのも億劫になり
臆病風にさらされます。一歩も動けない状態に追い込まれます。
そこから脱するには、腐らず、地道に、自らの身体を動かし、頭を働かせ、もがいて、少しづつでも進んで、退がるを繰り返し、繰り返し、コツコツと経験や感性、技術を積み上げていくしかないのです。
そして、経験を積んでいくと、少しは上手くなったかもと、自信がついたように感じるのですが、また失敗すると、まだまだだなと感じて、また積み上げていくの、繰り返しです。
そして、いつの間にか時間が流れ、気がついたら自分の目標にたどり着き、その先の新たにできた目標に向かって走り出している。
自信なんてものは、いらないのかもしれません。自信がないということは、自分に厳しく生きているということです。
クリエイティブにおいて、慢心や自信は多少は必要かもしれませんが、いらないんじゃない?
だから、僕は若いうちから自信がないと言っていたスタッフが、逆に羨ましいなと思ったんです。
だって、根拠のない自信を持っていて、挫折して、そこから這い上がるより、はるかに自信が無いところから、着実に積み上げていくほうが容易なことなんじゃないかな。
完璧な自信なんて持っている人なんて、ほとんどいないです。
自分の中にある、不安や、自信が無いのを、ぐっと腹に飲み込んで、何事も真摯に頑張って積み重ねている人が、自信があるように魅えているだけじゃないかな。
自信よりも大事なもの、それは、勇気があるかないかだ。何事も勇気を持って取り組めるか取り組めないかが、その人の人生を決める大切な1つじゃないかな。
そんな、取り留めのないことを考える歳になったなぁ。
あぁ、、自信が欲しい、、。
では、では、
デコノクレ
渋谷神南で美容室DECOを営む クレヒトシの少し変わった日常をお届けいたします。 髪を切れば人生が変わります。 是非、ご相談ください。
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