デコノクレ

僕の憧れの人。鈴木三枝子さんの本がでる。

僕は、アシスタント時代をMINXという、日本でも指折り数える超有名店サロンで働いていました。

僕がMINXに入った当時は、原宿店がオープンしてすぐで、出来立てピカピカな100坪を越える原宿一の大きいサロンで、MINX原宿には選りすぐりの個性的なスタイリストが集う、
今思えば、当時日本で最高で最強な環境での中、美容師のスタートを切れました。


当時、アシスタントさせていただいていたスタイリストさんは、今でも日本のトップを走り続けている方々ばかりです。


その中で、僕が今でも、もっとも尊敬し、
憧れを抱き、目標というと御好ましいのですが、僕の中での美容師を続けてくうえで、神様みないな、シンボルのような存在な方がいます。


それは、
MINX創設者高橋マサトモさんの奥様で、
「鈴木三枝子」さん です。


しかし、鈴木さんは、現役美容師のまま
49歳という若さで他界されました。
あれから、8年が経ちました。


想い起こせば、
僕が、まだアシスタント2年目の頃
当時、メインアシスタントに仕事がバリバリできる、先輩のナカクマさんが鈴木さんについており、その下のサブアシスタントに僕がつかせていただいていた時がありました。


僕が、アシスタント2年目で、まだ、カラーが塗れるか、塗れないかぐらいの時だったので、神様みたいな仕事をする鈴木さんと、バリバリできるナカクマさんについていくのは別次元の世界にイキナリ放り込まれる感覚でした。

当時の、鈴木さんはお子様が生まれたばかりで、土日はお子様のお世話をしたり、お店の経理をされていたことから、
土日の14時から18時までしかサロンにはでていませんでした。当然、絶大な人気でしたので、予約は、2ヶ月先ぐらいまで、フルブックで、一年間の予約を入れて帰るお客様も少なくありませんでした。


ほとんどのお客様は、長年鈴木さんのもとに通われている、常連のクリエイティブな出で立ちなお客様ばかりでした。


メニューは、ほぼ全員、お任せで、デザインカラー、パーマ、カットなどクリエイティブなスタイルばかりで、それらを鈴木さんはいとも簡単にシザーハンズの主人公エドワードのように、通常の三倍速ぐらいでこなしておられました。


今でも、カット、ブロー、ワインディング、 などのホームの美しさや、尋常でないスピードと正確さは脳裏に焼き付いて頭から離れません。

圧倒的な技術力という言葉がピッタリだと思います。


鈴木さんが、サロンに立つと空気が変わり、鈴木さんのお客様ゾーンができ、誰もが鈴木さんのオーラに包まれるような感覚でした。


僕が、モタモタとカラーを塗っていると、
遠くの席から、カットをしながら、大きな声で指示をだし、お客様の前でも、指導をしてくださいました。かなり、難しいカラーなども任されることが多く、不器用な僕に任せていただくこともありました。


緊張感ビリビリな現場なのに、一緒に気持ち良く働いているという、心地よい空気がそこにはあり、その空気に、僕は育てていただきました。


常に笑顔で、鈴木さんはバカヤロウと罵倒されるのですが、嫌じゃなかった。鈴木さんに、バカヤロウと言われて、なんだか嬉しい気持ちすらしました。


僕は、今でも鈴木さんの技術や、接客や、人間性を、どこかで追いかけています。


鈴木さんに、今、会っても美容師として、人として恥ずかしくないように、毎日の日々を過ごしています。


鈴木さんと少しの間でしたが、仕事をできたことは、僕の人生にとって、とても大切な時間となりました。本当に感謝しています。


まだまだ、鈴木さんとの思い出は沢山あるのですが、長くなるので、またの機会にゆっくり書こうと思います。


そして、

そんな鈴木さんの人生を、ヘアライター「佐藤ゆみ」さんが一冊の本にされたみたいです。
度々、佐藤さんのブログなどを拝見するのですが、鈴木さんへの愛が溢れています。


3月25日発売になるみたいです。


鈴木さんへの愛がすごく溢れた方の書いた、鈴木さんの生き方を書いた本を、皆さんも、是非読んでみてください。
僕は、すごく楽しみにしています。

では、では、





https://deco-kure.amebaownd.com/posts/2145866

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デコノクレ

渋谷神南で美容室DECOを営む クレヒトシの少し変わった日常をお届けいたします。 髪を切れば人生が変わります。 是非、ご相談ください。